2009/08/29

マチュピチュ その1

今日とうとうマチュピチュに行ってきました!!写真で見るとおりの風景。感激ということばでは表しきれない感動です。

ちょっと長めの旅行記

 朝4時45分にウェイクアップコールが鳴る。高山病のたぐいなのか夜なかなか眠れず3時頃から目がさえていた。ちょうど1時間後のピックアップに備えもろもろの準備。なんだか神社にお参りに行く心境で神聖な一日の始まりにも思える。
 迎えにきたスペイン語を話すドライバーの運転する小さなバスから広場で大きめのバスに乗り換える。チケットらしきものを渡されるがスペイン語の説明しかないので少し不安になった。ワシントンD.C.から来ていたアメリカ人の女性がスペイン語で話していることを英語に訳してくれた。彼女はD.C.で大使館で働いているそう。後からガイドの女性が英語でも説明してくれた。私たちが案内してもらう英語を話すガイドにはマチュピチュの玄関口「アグエス・カリエンテス駅」で出会えるとわかりほっとした。
 クスコの駅までバスで20分くらい走ったところで到着。途中氷山がきれいに見える場所をとおり、ブラジルから来たという陽気なおじさんが『写真を撮りたいから止まってくれぃ。』とリクエスト。すばらしい眺めだ。駅に到着すると水やお土産を売りにくる地元の女性が待ち構えていた。街ではたくさんの物売りがいるが、少しでも興味を示すと『セニョーラ~』と言って寄って期待させてしまうので、なるべく見ないように心がける。列車の出発時間は6時59分。出発20分前になると改札が始まり世界中から集まってきたであろう旅行者が列を作る。前日に、『列車には暖房がありません。クスコから1時間半位は非常に寒いので着込んだ格好をして準備してください。ただしマチュピチュはジャングルで湿気もありかなり暑くなりますから脱ぎ着できるように。』とガイドからのアドバイスに従いセーターやマフラー手袋で装備する。それでも足元がなかり冷えるので足元ようのホッカイロがあればいいなと思った。
 列車に乗り込もうとすると、ラッキーにも予約していた列車がオーバーブックしたらしく、ヴィスタドームというグリーン車のような車両にアップグレードされていた。列車は景色優先なのか荷台は特にもうけておらず大きな荷物を持ち込む場合は追加料金を徴収されるようだ。走り始めて天井にある窓から見える景色を眺めると荷台がないおかげでこんなすばらしい景色を見ることができると感謝。『世界の車窓から』のテレビ番組を見ているかのような広大な山々を走り抜けるペルー鉄道。途中険しい山道をスイッチバックで越えていく。人生も上れないときは少し戻ってまた進むスイッチバック方式もいいのかもしれない。
 そうこうしているうちに、見事な手さばきで食事の準備が進められていく。ヴィスタドームの席は軽食とドリンクが付いている。途中『聖なる谷』の玄関口の駅で一度停車。そこからも追加の乗客が乗ってくる。マチュピチュの玄関口までは後はノンストップ。向かい合わせに座ったブラジルから来ているカップルは車窓から見える景色を楽しそうにカメラに収めていた。ガイドの案内のとおり1時間半を過ぎた頃からだんだん暑くなり始めたのでTシャツ装備に変身を始めた。まわりの乗客も同様に着替えている。駅で5ソル(約150円)払うと荷物を預かってもらうことができる。
 アグエスカリエンテス駅(マチュピチュ)に到着すると、『プラスティックボトルの持込は制限されています。持っている人は駅で預けて帰りに引き取って下さい』というアナウンスが流れる。事前に8月13日からペットボトル持込禁止の案内を知っていたので水筒を持参していたが、まだ施行直後の猶予期間のようで実際には持ち込んでもとがめられている人はいなかった。数ヶ月以内には厳格になるのだろう。
 駅でボードを持った陽気なガイド、マニュエルに会う。てきぱきとツアー参加者を集めマチュピチュ行きのバスまで先導してくれた。列はかなりの長さになっており、20分位バス乗車まで並んだ。実はその朝バスが脱輪し車道を半分塞いだ格好になって運行に少し時間がかかっていたことが原因で通常はそこまで並ばないでも乗れるそう。D.C.から来ている女性は5日間の日程でペルーの旅行に来ており、マチュピチュに泊まって次の日にアメリカまで帰ると言った。タフな女性だ。次回の旅行地も決めていて『次はガラパゴスに行くの』と愉しそうに話していた。
 あらかじめ渡されていたチケットを車掌に渡して乗車。往復14ソル。地元の人は少し安く買える設定になっていた。25分ほどでマチュピチュに到着。よくこの道をすれ違えるな、と思える崖の道をバス2台がなれた間合いですれ違っていく。バスが上っていくに従い期待も膨らんでいく。

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