2010/06/09

Athene Day3, アテネ旅行記 3日目 デルフィの神殿

 6月6日 スターゲートはGate#36「創造力が生まれる日」英語版では、Creativityらしい。ぞろ目の日はなぜかワクワクする。6時過ぎにセットしたアラームで起こされ今日の一日に向けて準備を開始。7時半のバスに乗る予定で7時にホテルを出発。『バスターミナルはすぐ近くで地下鉄と歩きで行ける』とホテルのフロントのおじさんの言葉だったけれど、昨日のレストランを教えてもらった一件で、おじさんと私とは『すぐ近く』の距離の感覚が違うんだなと実感したのでタクシーでバスターミナルに向かう。アルバニア出身というタクシードライバーは英語があまりできないようだったが、『KTEL bus Station』とメモを見せると何処へ行きたいか理解してくれてすぐに連れて行ってくれた。
 バスターミナルに7時15分頃到着し早速バスチケットを買う。片道13ユーロ60セント。出発前にコーヒーを買いバスに乗り込む。アテネ発だけ席指定があることを知らず張りきって一番前の席に座っていたら『ここは私の席だよ』と知らされ23番の窓際の席に移動した。バスはエアコンも効き快適な乗り心地、どんどん風景は郊外へと向かっていく。オリーブ畑の道を進みヨーロッパらしい風景が広がる。田舎好きの私にはぴったりの一日となりそう。コーヒーはホットをお願いしたかったのがアイスコーヒーが出てきた。暑いしまぁいっかと思って受け取る。バスに乗るとトイレがバスについていないことがわかり『あまりたくさん飲めないなぁ』と自制する。
 2時間ほど走ってバスがどこかの建物で停まった。普通のバスストップかと思ったが乗客がぞろぞろ降りていく。レストランらしき建物が見える。『これはトイレ休憩かな?』と野生の勘が働く。後ろに座っていたおじさんに『トイレット?』と聞くと『そうだよ、10分間』との答え。3時間のバス旅なのでちゃんと考えられているんだなと思った。『我慢せずアイスコーヒーをもっと飲めばよかったな』とちょっと思った。

 トイレストップの後10時半頃にデルフィのバス停に到着した。途中街の名前はわからなかったけどかわいらしい町を一つ通過した。バス停に着いてすぐ帰りのバスチケットを買った、同じく13ユーロ60セント。どのくらいデルフィの街で滞在するべきかわからなかったのでバスチケットを売るおじさんに時間の変更が可能なことを確認して4時出発のチケットを買った。
 バス停から一つ目のアポロン神殿までは歩いて10分ほど。バスツアーはそこを見学するのがメインのようでツアー客がたくさん歩いている。私の一番の目的地はデルフィの神託が行われたデルフィのアテネ神殿。そこはまた更に10分ほど坂を下った場所にあり人影はまばらで朝一番のバスに乗ってよかったな、と思った。遺跡の入り口に入ってすぐ写真をセルフタイマーで撮影。高次元すぎるのか写真が淡くはっきり写らない。アテネ神殿はとても清らかな光にあふれていた。じっくり写真を撮り少し瞑想をしてなんだかんだ1時間半くらいそこにいたかと思う。普通のツアー客はあまりここでこんなに時間を使わないだろう。雲のまわりが虹色に見える瞬間があって写真に収めようとおもったけれど写らなかった。
 12時頃からアポロン神殿の観光へ。普通は5ユーロの入場料、なぜか今日も入場料が無料の日だった。各国のツアー客がたくさんいておそろいの黄色いTシャツを着た学生の修学旅行のような団体もいた。写真を撮ろうとすると黄色が目立ってしまいはやく何処かへ行ってくれないかなぁと勝手ながら思ってしまった。デルフィに来て感じたのは、山々に囲まれたとても神聖な雰囲気のする場所だということ。鳥のさえずりがしてエネルギーチャージ満タンな感じ。実際3時間の片道バス移動とたくさん歩いたのに帰ってから、とっても元気になっていた。アポロンの神殿を見終わって1時過ぎ。ゆっくり歩きながら『ランチをスキップしたら1時半のバスに乗れる!』と急に思い立って足早に遺跡を後にする。ここに来れたことに感謝!バスは少し遅れて1時40分頃出発した。帰りはほとんど寝ていてアテネについた頃首が痛くて目が覚めた。4時半頃アテネに帰ってこれたので一度ホテルに帰る。ホテルへの帰りは地元の人に教えてもらいながらバスと地下鉄で移動、アテネの人はとても親切だ。最寄り駅で露天でカモミールティーを購入。3ユーロ。

 少し部屋で休息した後、もう一度ゼウス神殿に行きたくなり再訪。雲の切れ間から天使の階段が降りてきてすばらしい風景が広がっていた。折角なのでパルテノン神殿も再訪。アクロポリスの丘にある円形劇場ではオペラのリハーサルが行われていた。題目は分からなかったけれどすばらしい生声にしばし聞きほれる。 
 夕食はホテルの人にシーフードを食べるなら港に行くといいと教えてもらい地下鉄で向かった。フロントのおじさんに『ピックアポケット(スリ)に気をつけろ』と言われてちょっと心配になった。港に向かうとだんだん安全ではないという気持ちが強くなった。実際港に着くと偽者ブランドバックを売る露天商とかがたくさん店を広げていた。方向転換し、港についてすぐアクロポリス周辺へ引き返すことにした。夕食はアクロポリスの丘が一望できるレストランで取ることにして、海老のトマトパスタ、グリークサラダ、Mythosビール、追加でグラスの白ワインをオーダーした。パスタは予想に反して茹ですぎずちょうどいい茹で加減でとても美味しかった。ギリシア料理は美味しくないと聞いていたので嬉しい誤算。アメリカでの大味になれたせいかもしれないし、西洋料理を食べることになれたせいかもしれない。ウェイターの担当者がおっちょこちょいな感じで、タバスコを頼んでもなかなか持ってこず食べおわってしまったし、白ワインをたのんだら赤ワインが出てきた。食事をしていたらいきなりまぶしい光でびっくりすると隣の席のカップルの写真を撮っていたようで、マネージャーに『お客様(私の方向)に向けてフラッシュをたくな!』と怒られていた。お会計の時に『エブリシングOK?』と聞かれたので『タバスコ待ってたけど来なかったね』と言ったら『あ!ごめん忙しくて忘れちゃった、何かお詫びに白ワインかデザートいる?』と聞かれた。憎めないキャラだ。
 ほろ酔い気分で地下鉄に乗って一駅でホテルのある駅まで着く。たった2日間のアテネ旅行だったが盛りだくさんの大満足の旅になった。思えばこの旅は地上費用は節約の旅だったのでホテル代、バス代、食事代、ちょこっとお土産代なども入れて、230ユーロ位で済んだ。プチバックパッカー、しかしながら清潔な簡素な旅だ。
 6月7日 ホテルで簡単な朝食を取った後空港へ向かう。朝食の時に日本の味が恋しくなると思ってインスタントわかめスープを持ってきたものをお湯で作って食べる。周りの人がスープなんて何処にあるんだ?とキョロキョロ探していた。
 荷造りをしてスーツケースを持って地下鉄の駅まで。オモニ駅から空港までは乗り換えながら1時間ほど。帰りも6ユーロの節約移動で無事に到着。現在この日記はハイネケンを飲みながら機内でタイプしている。飛行機は無事運航中、戻ったら引越し準備が待っている・・・。

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